「何ビビってんだよ。」 「え…」 あれ? よく聞くと、昔から聞き慣れてる声。 「かな、め…?」 振り返ると、そこには私の義理の兄 斎藤 要(さいとう かなめ)が自分を見下ろしていた。 「お前、こんなとこでコソコソ何してんの?」 要は言いながら不思議そうに私を見てくる。 「えっと、それは…」 うう… 確かに今の私100%怪しいかも…。