「…」 背を向けて部屋を出ようとしていた番沢が振り返る。 同じくその目にも、自分に対する驚きと動揺が走っていた。 みんなの視線を全身に感じながらも、 私は静かに番沢へと歩み寄っていく。 そして竹刀を構えた。 「…テストを終わらせるっていうなら、オレを殺してからにしてくれないか」 「な…っ」 自分の言葉に番沢の瞳が大きく揺れる。