そこには、 「あ…」 ポケットに閉まっていたケータイ そして 要との、 写真。 毎日肌見離さず服のポケットに入れていた、大切な写真。 幸せそうに無邪気に笑う、少しだけ今よりも幼い2人がそこにはいた。 『里緒菜!写真撮ろ、写真!』 『え、写真?』 『ほら、早くしろ。ここ立って』 『え、か、要…!』 『-パシャ』