「うっ…あ…!」 痛い 顔を歪めながら視線を上げていくと… 「…っ!!」 恐ろしく冷めた赤い目が、 自分を見下ろしていた。 月夜の下で見たときとはまるで別人 …有沢 有沢千景だ。 人間とは、こうも簡単に表情を変えられるのだろうか。 初めてこの人を見たときは 月の光で照らされた銀色の髪も、真っ赤な赤い瞳も、穏やかな口角の笑みも 全てを息を呑むほど美しいと感じたはずなのに…