なんて、力のある剣なのだろう。 勢いと力強さがあるのに、 どこか品のある刀裁き。 「…そこまでっ!」 見とれているうちに、あっさりと上沢のテストは終わった。 「ハア、ハア…。」 終了の合図と共に、肩で息をする上沢。 「…さすがだね。」 「え?」 ふと水城が口を開く。 さすが…? 上沢のこと、かな? 「見なよ。」 だが水城が視線と共に指を差したのは上沢ではなく、 相手をしていた番沢のほうだった。 「あんなに激しい攻撃を受け止めていた上に、息切れ一つしてないだろ。」 あ…