「…見た目に騙されないほうがいい。
ああ見えて、剣の腕は黒凪で一、二を争うからね。」
リンの、言ってた通りか。
ふと…
水城の口元が不適に笑う。
「去年もあったらしいんだよね。
今みたいな能力テスト。」
それは、今までのマイペースな水城からは想像できないくらい、怪しく…
「みず、き…」
「そのときのテストの相手は有沢千景。
新入り1人、死んだらしいよ?」
「え…」
死んだ…?
「…なーんて、噂だけどね。」
「あ…」
気づくと、水城の手が頭に触れていた。
「ごめん、怖かった?」
「いや…」
メニュー