「うわあ…あれが黒凪の幹部組か。」




隣の一澤がボソッと呟く。



「さすがにオーラが違うねー」



と続いて水城。







確かに…



あの三人、学校で見てるときと何か違う。



更に迫力が増しているというか…







だけどそれよりも、


私は一つ確かな確信を得た。






これから私たちの能力テストを行い、それを審査するのは黒凪の幹部



だとすると、




あの青年は恐らく…





『有沢千景には気をつけろ。』




有沢千景だ…。








確か、普段は女みたいにキレイな顔してるってリン言ってたし。








彼があの黒鬼とわかった今、



最低限関わっていけないことは理解した。