長く続く廊下をしばらく歩き、




「…ここだな。」



私たちはある一室の前にたどり着く。







-コンコン



「失礼します。」


「失礼しやすっ」


「失礼しまーす」


「失礼する。」


「失礼しましゅ」


噛んじゃった!!








中に入ると、



「あ、お前らー!こっちだ、こっち!」



聞き覚えのある声


…櫻井さんの声だ!






「…っ!!」



声の方を振り返って、私は思わず固まる。




視線の先には思った通り櫻井さんと、



それから黒凪の幹部以上の人たちがこちらを見据えていたから。




その中には当然、離島たちもいるわけで…。











(どうしよう)



緊張で、足が震える…。