一体、 あの男の子は誰だったのだろう…? 一つだけ確かなのは、あのキレイな男の子も 『黒凪』だってこと。 …っていうことはいつか、また会うことになるのかな。 -ガチャ 「はい…って、上沢?」 「ドアを開けるのにずいぶん時間がかかったな。」 ドアを開けると、メガネの奥の瞳をちょっとだけ鋭くした上沢琉生の姿が。 「う…すいません、でした。」