夜風にあたれば、少しは落ち着くかも…。 私は窓を全開にした。 そして… 「わあ…」 視界に映り込んだ壮大な景色に、思わず息を呑む。 (キレイ…) そこには、満月の美しい光に照らされた花々のじゅうたん。 空に向かって水を吹き出す、見事な噴水。 パラパラと散る一つ一つの雫が、月の光でキラキラと輝いてる。 だが… 「あ…」 それだけではなかった。