あのリンが強く念を押したくらいだ。 彼には気を付けよう…。 あの三人にも、私だってバレないようにしなきゃ。 私は荷物を担ぐ手にギュッと力を入れる。 そしていよいよ、黒凪の建物へと足を踏み入れたのだった…。 「ここがお前の部屋だ。」 「あ、はいっ!」 中へと入るなり、私たちは長い廊下の続く場所へと連れて来られていた。