言葉通り、ゾロゾロと私たちは彼の後ろを追って行く。 「…。」 いよいよだ。 私は覚悟を決めたような強い眼差しで、すぐ目の先の建物を見上げた。 ここに、 あの三人もいるんだよね…。 そこで脳裏に浮かんだのは、離島に世相、そして番沢… (それから…) 『黒凪副総長…有沢 千景には気を付けろ。』 有沢千景… 一体、どんな人なんだろ。 頭でわかっているのは、彼に極力近づいてはいけないこと。