ただでさえ、男の子と女の子で力の差があるんだ 気を引き締めなきゃ… ギュッと拳を強く握り締めたそのとき、 「あ、あれじゃね?」 一澤の言葉に、ふとみんな足を止める。 私もハッとして思わず顔を上げた。 「ああ…どうやらあれらしい。」 …っ!!!!! うそ、あれ…? 私たちの視線の先には、まだだいぶ離れた場所にも関わらず、巨大な建物が…。 (で… でっけえ…。)