恐る恐る、後ろを振り向くとやはりそこにいたのは総司
「お、やっとお出ましか。見つけるのが随分、遅かったな………。」
壬生浪士の方はニヤリと意味ありげに笑いながら総司を見る。
「なんで、土方さんが永久と居るんですか……?」
そう言う総司からは黒い殺気が溢れていて、正直怖い。
だが、沖田総司から土方と呼ばれている壬生浪士の方は怯むどころか勝ったと言わんばかりの笑み。
「あ?こいつ泣かせたお前が、何か言えんのか?」
「実際、女、泣かしてる数が多いのは土方さんでしょう。」
「うるせぇ、今は関係ねぇだろうが!!!!それに、女苦手な野郎よりかはましだ!」
「女苦手より、お酒苦手のほうが可愛そうですけどね。どうせ、お酒、飲みたくなくて、他の部屋に移ろうとしたら永久と会ったんでしょう?」
「ああ゛!?俺は苦手なんかじゃなくて、飲まねぇだけだ!」

