「何って...ただ、着物が着崩れしてるから直すだけだ。」
「へッ……。」
壬生浪士の人は抵抗する私を抑え、を器用に着物を直していく。
わッ…私の、勘違
恥ずかしい
パタパタと手で顔の熱を冷やそうとするが火照りは消えることはない
「あの、ありがとうございます……。」
「あ?ああ。きつくないか?」
壬生浪士の人はそういいながらギュッと帯を締める。
「あ、大丈夫です。」
緩んでいた帯が締められ、背筋がピンッとなる。
「それにしても、お前、永久だっけ?京言葉じゃないんだな……。」
「あ、えッ!!!」
慌てて口を抑えるが最早後の祭り
どうしよう...
冷や汗が流れる

