私の前まで来た沖田総司はグイッと私の右腕を強く引き引き上げる。
「キャっ…!?」
いきなりの事で抵抗できない私はそのまま総司に抱かれる状態
あまりにもいきなりのことだったで頭が混乱してしまうと同時に動揺と緊張と恥ずかしさで顔が赤くなる
だけど、前と変わらない沖総司の匂いや、鼓動、そして体温を感じてしまう
「近藤さん、俺この子に用があるんで、少し抜けてもいいですか?」
沖田総司はそう言って、近藤さんと言う方に確認をとる。
「あ…ああ。勿論、いいが……。」
近藤さんは沖田総司の行動に戸惑いつつも、返事をした。
また、戸惑っていたのは近藤さんと言う方だけじゃなくて、その場にいる壬生浪士組の人達も女嫌いの沖田総司の行動を見て、ザワザワしている
だけど、沖田総司は平然と
「ありがとうございます。」
と言うと私の手を引いて、部屋を出る