「このままで………いい。」

切なそうにそういう岡田

何かを自分の中に閉じ込めようとするそんな声に聞こえる

でも、確かこんな声を聞いたのは初めてじゃない。
岡田とは前にもこんな会話をした事がある。



あの時は雪の日で゙寒いから入りなよ゙ と言っても岡田は入ってくれなくて、少し、腹を立てながら゙入って、風邪引いたらどうするの?言ったのを覚えてる。





今日もあの時と同じで入ってくれない………。


あの時とは確か………。
私はそこでハッとなり、障子の向こう側の岡田を見る。





「岡田!!」