貴方の後ろ姿は夕日と桜の花びらのせいか、頼もしく、そして儚くも見えるの?




私と彼はいつも違う方向を向いていて、違う志を持っている。






だから、彼らが栄えれば私達が滅びるし、また、逆の場合もある。




今はお互いが均衡状態を保っているけど、いつまでもこの状態が続くとも限らない。


高杉さんがそろそろ何かを始めようとしているのは私にだって分かるし、桂さんもこの頃忙しそうに働いている。



多分、いつ戦になってもおかしくはない状態だ。







そして、いつ彼が私が長州の者だと気づくか…………。








いつかは、選ばなければならないときがきっと来る…………。






それまでに私はこの気持ちの正体を知ることが出来るのだろうか…………?







私はただ、沖田総司の後ろ姿を見つめることしかできなかった