風がそよそよと私の髪を撫でる。 もう、卯月になって、桜の木は満開。 なのに、私の心は枯れまくり…………。 「はぁ………。」 長州の宿を出てから、溜め息ばかりついている 幸せ逃げちゃう.. そう思ってもため息は止まらない こんな事のために京にきたわけじゃない けれど、脳を支配するのはあれから沖田総司の事ばかり... 結局、高杉さんと香山さんに聞いてもよく分からなかったし... 結局、逆に私が問い詰められていたし... 「もう、分からない...」 「じゃあ、分からせてあげようか?」