それより…。
原田さんと沖田 総司遅い……。
出来るだけ早くここから出たいんだけどなぁ……。
私がそんな事を思いながら澄み切った空を見ていると
「天女さんｯｯ!!!!」
いきなり、私の真後ろから可愛い女の子の声がした。
て、天女さ……ん…？
声のする方をびっくりしながら振り向くと、そこには黒い長い髪に黒いﾊﾟｯﾁﾘとした大きな目を持つ、まさにお人形さんのような子が立っている。
その子は私に顔を近づけて
「おねいちゃん、天女さんですか？」
「え？えっ？」
「だから、天女さんだよね？」
そんな可愛いらしい子から天女さんですかと聞かれても答えは勿論、
「違う…よ…？」
に決まってる。
「嘘!!!!だって、そうちゃんが言ってた天女さんにそっくりだもんｯｯ!!!!」
嘘!!!!って言われても…違うものは違うし、そもそもﾞそうちゃんﾞって誰ですか……？
