「俺は新選組の原田 左之助だ。よろしくな。嬢ちゃんの名前は?」


「春風 永久です。」


「永久か、良い名前だな」



そう言って笑う原田さんは同じ、新選組でも沖田 総司と原田 左之助さんじゃあ、性格が真逆。

なんで、同じ物食べて、同じ所で寝て、同じ仕事をしているはずなのに性格って違うのだろう……。





そんな事を思って、私より遥かに背丈の高い原田さんを見ていたら、丁度、頼んだ団子が出来上がったみたいで、私はお勘定を払い、壬生浪士屯所に向かおうと思ったが、ここには、壬生浪士の優しい原田さんがいる。


と、なったらわざわざ私が壬生浪士の屯所に行く必要はない。
そしたら、私がとる行動は一つ。




「原田さん。少し、頼みたいことがあるのですが……。このお団子と手拭いを沖田 総司に届けてはくれないでしょうか…?」