私は大きなため息を一つついたあと、岡田を見る。
岡田は、ここら辺の京では有名な人斬りで゙人斬り以蔵゙なんて言う名前がついているくらい、有名な人斬り、たまに身の危険を感じたらこうして長州にかくまったりして貰ったりしてる奴だ。
目は大きく二重でスラッとした長身で、つかないといけないところにはちゃんと程よい程度に筋肉がついていて、格好いいと思う。
でも、そんな岡田が朝方に
「私に何の用よ。」
もし、仮にとてつもなくどうでもよい要件だった時は私はこいつを逆さ吊りにして拷問してやる。
それくらい、私を朝方起こすのは罪なのだ。
「あぁ、お前今日、壬生狼の屯所に行くだろう?」
「まぁ、行くけど……。」
パパッと返して帰るつもりなんだよね。
「だから、その時、壬生浪士と仲良くなって、壬生狼の秘密とか内部の情報とかを聞き出せ。」
「はい?」

