夏の終わりの風が吹く京。 「もうすぐ....秋か。」 秋が終わったら冬、冬が終わったらまた春。 彼と出逢った春。 けど...もう次の春には...... 私の隣には彼ではない違う夫が居るのかしら? だったら春なんて来なければいい。 時なんてこのまま止まってしまえばいいのに...。 そんな事を思っていると幾松さんから貰った紙がハラリと落ちる。 そう言えば....幾松さんこれを読んだときは自分の気持ちに素直になりなさいといったけれど....... いったい何が書いてあるの....?