さっきまでは、池田屋に行きたくて仕方なかったはずなのに今は、行きたくなくて仕方がない。 行きたくない。行きたくない。 そう思っていると、池田屋への道のりがあっという間で、私は池田屋の近くにある民家の影でそっとうずくまった。 ドクンドクンと脈をうつ私の鼓動がいつもより大きく聞こえる。 「大丈夫、大丈夫、大丈夫....。」 自分の震える手を握り締めながら゙大丈夫゙という言葉を繰り返す。 そして私は意を決してゆっくりと池田屋の方へと視線を向ける。