「私、可笑しくないんですか?」



「あぁ、言動や行動はともかく、容姿は可笑しくなんかねぇぜ。」


言動、行動はともかくというのは少し引っかかるが私は可笑しくなんかないんだ。





「それ、お世辞じゃありませんよね!?」

私は、念を押すように高杉さんに顔を近づける。

「ああ。急にどうした?」


高杉さんに着物を汚してしまった理由を含め話すとふむふむと言った感じに聞く高杉さん


「なんだ、そりゃそいつがただお前をいじめたかったんじゃねぇか?」


「い..苛め..」

壬生狼...

人を殺すだけじゃなくて苛めて、じわりじわりと追い込むなんて..


只者じゃないわ..



「高杉さん!私、そんな奴らに絶対負けませんっ!」



そう言って部屋からでて行こうとすると高杉さんは私の頭を扇子で軽くペシッと叩く

「馬鹿永久、お前意味わかってねぇだろ?」




「意味?何のですか?」




「あー、もう、お前はそれでいいよ」




「え?」



いろいろと気になる事があるが追求しようとも思わなかったので私はそのまま自室へと戻った。