躊躇っている場合ではない。 ザシュッ!!!!! 「総司!後ろがら空きだぞッッ!!!!」 いつのまにか後ろからは藤堂が階段を駆け上がって来て俺の後ろにいた敵を斬った。 「ハッ!分かってたさッ!!」 「よく言うぜッッ!!」 軽口を叩いてはいるが、体力や精神力は最早限界で身体が燃えるように熱い。 それにさっきから喉がヒューヒューと鳴る。 「ゴホッゴホッ、早く土方さん達来てくれよッッ!!!!」 俺は軽い咳をしながら二階へと辿り着いた。