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夜
池田屋が新選組によって御用改めをされています。
そういった伝令が長州屋敷に響きわたった。
新選組………が?
言葉が出なかった。
いや、だせなかった。
宮部さんたちは無事なのか………。
それに………彼は………それに参加しているのか………。
どちらにせよ、どちらかが死に、どちらかが今も生きている。
行かなきゃ……。
私は刀を腰にさし、長州屋敷を出る。
「春風さんッッ!!!!??」
後ろから桂さんの声が聞こえるが、私はそれを無視して、戦場へと駆けていた。
どうか………
どうか…無事で!
その想いはどちらへの想いなのか今の私には分からなかった。