永久の看病を続けているといつの間にか夜になり、そしてあっという間に朝になっていた。


時間が流れるにつれ、永久の熱も少しずつ下がり、荒くしていた息も、今は普通通りの寝息になっている。







「良かった……。」





俺はそう言ってフワッと永久の髪を触る。

永久と初めて会った時から、綺麗だと思っていた永久の髪。


昔の俺は何かあるとクイクイと永久の髪を引っ張った。
すると永久は
『もう、岡田、髪の毛引っ張んないでよ!痛いじゃない………。』

と言って必ず俺にかまってくれていた。





それがとても嬉しくて仕方がなかった。