「そんな、へんちくりんな顔で京の町歩くのでも勇気いるんだから、泥もつけたら笑い者になっちまうぞ。」
な…?
「あ、そうだ。あと、その手ぬぐい明日俺ら壬生浪士の屯所に届けてくれよな。沖田総司って言えば通してくれるからさ。あんたみたいにやるほど、壬生浪士は金がなくてな。」
は…?この男なに言ってんの?
「まぁそう言うことだから、よろしくな。」
よろしくって…?なにが?
は?
何これ……?
そういって男はクスクスと笑いながら私から離れていく
私はといえば、コロコロ変わる男の態度についていけず、頭の中は真っ白で、香山さんからの呼びかけに反応できないほど精神状態ズッタズタのボッロボロだった。