蝶と蜘蛛2

外を眺めていると背後に気配を感じた。

紫「あら、あなたは?」

蝶の仮面をつけた男がそこにいた。

にっこり微笑み私に近づく。

そして会釈する。

紫「私、いま機嫌が悪いのよ。放っておいて?」

それでもなお仮面の男は私に近づく。

紫「近づかないでって言ってるでしょ!」

そういいその男を茨で縛る。

しかし、次の瞬間私の拘束が解かれる。

紫「!?」

私の術を跳ね返すなんて・・・

へえ、面白い。

「やあ。久しぶり」

紫「誰?昔に出会った人かしら?それとも・・・」

そっと近づき瞳を覗き込む。