蝶と蜘蛛2

術を出すために手を振りかざそうとするとさっと腕をひかれる。

蘭「動くな紫。傷が広がる」

そういって自分の上着を私にかぶせて私の前に立ちはだかる。

そしてなにやら術を唱えはじめ、弓矢を出す。

流「ほう。なかなかの霊力だ。しかし、わたしにかなうとでも?」

次の瞬間流水の体から水の渦が解き放たれる。

蘭「ああ、かなうどころか圧勝だな」

渦は蘭に触れるとはじけ飛んだ。

流「なっ!!!」

蘭「こんなお遊びで俺に勝てると本気で思ったのか?」

優雅に嗤うと弓に矢をつがえ、十分に引く。


そして矢を放った瞬間あたりの空気が一斉に浄化される。

流「なっ!!!」

蘭「安心しろ。心臓は外した。」

心臓の下に刺さっている矢。しかし蘭が指を鳴らした瞬間流水は塵になる。