「ねえ」
部屋から出ようとしたお兄ちゃんが、不思議そうに返事をした。
「栄兄ちゃんってどう思う?」
「…?さてはお前、栄に恋しているのか?面白い奴だ」
笑いながらそう言われてしまう。聞き方が悪かったのかな?
笑い声が聞こえなくなった所で、また聞いてみた。
「そうじゃなくて、お兄ちゃんにとって栄兄ちゃんって?」
気付いたら少し怒り口調になっていた。
怒れる事は何1つ言われていないのに。じれったかったから?
「そう言う事か。恋人……」
「!?」
「って言うのは冗談で、放っておけない奴。弟みたいな存在だな」
心臓が止まるかと思った。冗談にも程があるよ。
これで“あの事”も冗談だったら嬉しいんだけどな。
「それってブラコン?」
「バカか」
少し悲しくなった気持ちを見せないように、と冗談には冗談で返した。
部屋から出ようとしたお兄ちゃんが、不思議そうに返事をした。
「栄兄ちゃんってどう思う?」
「…?さてはお前、栄に恋しているのか?面白い奴だ」
笑いながらそう言われてしまう。聞き方が悪かったのかな?
笑い声が聞こえなくなった所で、また聞いてみた。
「そうじゃなくて、お兄ちゃんにとって栄兄ちゃんって?」
気付いたら少し怒り口調になっていた。
怒れる事は何1つ言われていないのに。じれったかったから?
「そう言う事か。恋人……」
「!?」
「って言うのは冗談で、放っておけない奴。弟みたいな存在だな」
心臓が止まるかと思った。冗談にも程があるよ。
これで“あの事”も冗談だったら嬉しいんだけどな。
「それってブラコン?」
「バカか」
少し悲しくなった気持ちを見せないように、と冗談には冗談で返した。


