「思ったんだけど…無理に合流するより、出口辺りで待つのが確実な気が」
思えば確かにその方が確実だ。
電話でやり取りをしても、場所が分からなければ意味がない。
でもそうなると…出口までずっと!?
仕方ない…か。盛大に溜め息を吐いた。
「じゃ、決まりだね。次は深海魚だっけ?」
方向が定まった所で、そのまま次のコーナーへと向かうのは良い。
ただ、手首より少し上辺りに温かく柔らかな感触が。
「………っ!!」
言葉にならない悲鳴をあげてしまったのは、尋がその辺りを握っていたから。
「僕らが離れ離れになったら、元も子もないよ?」
だからってこうする事はないのに。振りほどこうにも、やはり尋は男だ。
私の力ではびくともしなかった。
「痛かった?ごめんね」
苦痛な表情を見せたからか、すぐに解放してくれた。
紳士なのかそうでないのか…
思えば確かにその方が確実だ。
電話でやり取りをしても、場所が分からなければ意味がない。
でもそうなると…出口までずっと!?
仕方ない…か。盛大に溜め息を吐いた。
「じゃ、決まりだね。次は深海魚だっけ?」
方向が定まった所で、そのまま次のコーナーへと向かうのは良い。
ただ、手首より少し上辺りに温かく柔らかな感触が。
「………っ!!」
言葉にならない悲鳴をあげてしまったのは、尋がその辺りを握っていたから。
「僕らが離れ離れになったら、元も子もないよ?」
だからってこうする事はないのに。振りほどこうにも、やはり尋は男だ。
私の力ではびくともしなかった。
「痛かった?ごめんね」
苦痛な表情を見せたからか、すぐに解放してくれた。
紳士なのかそうでないのか…


