「あ、後で土産があるから」

「うん、ありがとう」

一通りの話を一方的に聞かされた後、思い出したかのように一言。

カレーを全て食べ終えた頃、片付けをしているとお母さんが思い出したかのように言う。

「そういえば栄ちゃん達が帰って来たよ」

「そうか、昨日が予定日だったの忘れてたよ」

って事は知らされてなかったのは私だけなの!?疎外感を感じる。

「何だ木葉。変な顔が余計に変だぞ?」

「な、何でもない!」

少し悔しくて、思わず上へと戻ってしまった。

お母さんの“もっと静かに上りなさい”と言う言葉なんて無視して。

それに負けないくらいの音を鳴らしてドアを閉めて、

ベッドに寝転んだ。ふかふかで、さっきよりも心地が良い。

食べた後だからなのかな?