返事は数十分後に返って来た。

『件名:うんとね

廉は今ってか、さっきまでお婆ちゃんちに泊まってたんだ。

お婆ちゃんちは木葉の住んでいる町。だから、廉も近くで遊んでたんじゃない?

って、やっぱり木葉だったんだ?じゃあ教えなさい!変なお兄ちゃん達の事』

一緒にいたのは近所で出来たお友達って事か。そう納得し、次の文章を読んで面倒になる。

何で私が教えないといけないんだろう?でも嫌だと言えば無理にでも聞いてきそうだ。

何て返事をしようかとかなり悩んだ。

さっきのメールで“違う”と否定をすれば良かったと後悔してしまう。

『件名:んー…

明日暇なら明日会ってから説明する。

暇だったら午後1時に私の家!

私の家の場所は分かるよね?それと聞きたいなら文句言わないでよ?』

悩んだ結果がこれで。ある意味では逃げだったのかもしれない。