ライトグリーン・スカイ

私は確かにイルカよりもペンギンが大好きだ。

でも私はイルカでも嬉しかった。

まさか失礼だけど葉っぱ以外でプレゼントが貰えるなんて、思いもしなかった。

「やっぱりペンギンが良かったかな…?」

様子を伺うように尋は言う。私は首を横に振る。

「そんな事ないよ。有難う。凄く嬉しいよ」

「良かった。ま、ペンギンが良いって言われても無理なんだけどね」

私はそんなに女王様気質じゃない。

ペンギンが良いからすぐに買って来い、だなんて言わないよ。

貰った嬉しさからなのか、いなくなる寂しさなからなのか、

突然泣きたい気持ちに駆られた。目の前に尋がいるから、そうもいかない。

尋に強がるなって散々思っているのに、人の事を言える場合じゃないな。

黙ったまま涙を堪える事しか出来ずにいた。