ライトグリーン・スカイ

尋が先に歩き、私はその後ろを少し離れて歩く。

歩きながら朝に出来なかった会話を始める。

昨日の花火の事、栄兄ちゃんの寝相が何時にも増してひどかった事。

こうして尋と楽しく会話が出来たのは、どれくらい久しぶりの事なんだろう?

「…やっぱり此処なの?」

「うん。どうしても此処しか思い付かなかったから」

辿り着いた先はやっぱり公園で。珍しくまだ人はいなかった。

昨日と言い、尋はこの公園が大好きなようだ。

今日はブランコに腰掛けて、揺られながら朝の続きを始める。

「で。やっとだね。尋の番だよ」

昨日の夜からずっと私がやりたい放題だったから、流石に話させないと悪い。

「木葉はもう良いの?」

「散々やりたい放題やったから。もう良いよ」