正直酔っ払いの戯言のように翌日になって、“は?そんな事言った?”と

身に覚えのないような事になって欲しかった。

生憎凛ちゃんは未成年。酔っ払っている訳もなく。

かと言って発言した事は最後まで責任を持つほう。公園デートは実行された。

憎い。この眩しい青空が本当に憎たらしい。逆さてるてる坊主でも吊るせば良かった。

「木葉ちゃん?どうしてそんな顔をしているの?」

小悪魔スマイルで凛ちゃんが小声で。全て貴方の所為だよ、なんて言えない。

「やっぱり木葉は好きだったんだねー…桜の君が」

しみじみとまた小声で。好きなんかじゃないのに。どうして好きだと決めるの?

私達の前を歩くのは水城兄弟。事情を知らない尋は何だか楽しそう。

雨、本当に降らないかな。降れば此処でお終いになると言うのに。