「こーちゃん」
「なぁに?」
「おたんじょうびの、ぷれぜんとだよ」
花火大会の日。1つの家に2つの…私と従兄の尋(ひろ)の家族が集まって、
皆で花火大会を見物していた。
両親達は両親達で楽しく騒いでいたと思う。だから子供は子供同士近くで騒いだ。
私のお兄ちゃん、想太(そうた)と尋のお兄さんの栄(えい)兄ちゃんの年長組、
そして私と尋のちびっこ組にに分かれて。
私と尋は窓際にちょこんと座っておしゃべりした。
確かこの日は私の誕生日。
だから尋は私にプレゼントをくれたのだ。少し萎(しお)れた1枚の葉っぱを。
“こーちゃんとおなじなまえだから”とか言うならまだ分かる。
しかし彼がこれをプレゼントにしようとした理由は…
「ぼくがだいすきだから」
だった。
「なぁに?」
「おたんじょうびの、ぷれぜんとだよ」
花火大会の日。1つの家に2つの…私と従兄の尋(ひろ)の家族が集まって、
皆で花火大会を見物していた。
両親達は両親達で楽しく騒いでいたと思う。だから子供は子供同士近くで騒いだ。
私のお兄ちゃん、想太(そうた)と尋のお兄さんの栄(えい)兄ちゃんの年長組、
そして私と尋のちびっこ組にに分かれて。
私と尋は窓際にちょこんと座っておしゃべりした。
確かこの日は私の誕生日。
だから尋は私にプレゼントをくれたのだ。少し萎(しお)れた1枚の葉っぱを。
“こーちゃんとおなじなまえだから”とか言うならまだ分かる。
しかし彼がこれをプレゼントにしようとした理由は…
「ぼくがだいすきだから」
だった。


