翌朝。


あたしは学校にいく準備をして、部屋を出た。


すると...、丁度その時、春、遥斗、湊が部屋から出てきた。


うっわ...タイミング悪すぎ。


春「あ!ゆずちゃんだ♪おはようっ!」


柚希「お...、おはよう...」


あたしはそのまま離れるつもりだった...でも、



春「ゆずちゃんも、一緒に学校いこうよ♪」


え...どうしよう。まぁ、いいか。しょうがない、もう逃げれない。



しかも、こんな可愛い春を断れない。


柚希「うん、いいよ」


春「やったぁ♪」


遥斗「じゃあ、駿達を起こしてきますね。」


遥斗は張り付けた笑顔でそう言った。


あたし、あの笑顔嫌いなんだよなー...。


湊「...ねぇ。」


湊がものすごく小声で話しかけてきた。


柚希「なに?」



湊「柚希ちゃんは...変な臭いしないね。僕、柚希ちゃんは拒否反応が出ないよ。他の女の子とは違う...」


確かに、あたしは他の子と違う。


自分を飾ろうとは思わないし、あたしもあの臭いは嫌いだし。



柚希「柚希でいいよ。えっと...」



湊「わかった、僕も...湊でいいよ。」



柚希「わかった、湊。」




湊との距離が縮まった気がして嬉しかった。