「「居たー・・・!」」
と、私らは、その後ろ姿を指さして叫んだ。
男子たちは、それにびっくりして、ビクッとなった。

そして、周りの先輩や同級生からは冷たい視線や色々、小声で言われた。
それに気づいた私らは、あまりの恥ずかしさでその場から立ち去った。
男子たちに用件を何も話さずに…。

で、その後、私は全力疾走した。
歩は、その後すぐ有紗に保護してもらったらしい。

けど、その時の私はがむしゃらに逃げた。
そして、バレコートからちょっと離れた更衣室に逃げ込んだ。

更衣室は、今、誰も居ない。
まぁ、皆球技大会で運動場に居るはず。

(はぁー・・・・
恥ずかしかった。)
って、私は入口の近くで赤くなった顔を隠すように座り込んだ。

「あぁー・・・
でも、久々にこんな走ったなー。」
って、ちょっと赤くなった顔の赤み収まったから、顔を上げてみた。