私は学校に着いたら素早く自分の席に行って顔を伏せた。 颯ちゃんは階段で女の子に捕まってたから、まだ来ない。 「愛華おはよ」 加奈の声が聞こえて体を起こす。 「って、どうしたその顔!」 たぶん私は泣きそうな顔をしていたのだろう 「ちょっと朝から色々あって‥」 「話聞くからとりあえず場所移動しよ?」 加奈はそう言って私の腕を掴んだ。