「あーいーかっ!」
「‥‥‥‥」
「おーいっ!」
誰かに肩を揺らされた。
「んー‥」
「だめだ、こりゃ‥」
と、加奈が言う。
私は昨日の夜、颯ちゃんから好きな人がいると聞いてから今まで、どうやって部屋に戻ったのかも、どうやって寝たのかも分からない。
昨日、颯ちゃんはあのあと
「ま、叶わない恋かもしれないけどな」
と、切ない顔をして、「また明日」と言って自分の部屋に戻っていった。
でも今日の朝は普通に私を起こしにきた。
朝もいつもと同じように並んで登校をした。
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