あとから伊吹くんも息を荒げながら分室に入ってきた。


「熊井さん、間に合いましたか」


「間に合ったよ。ありがとう」


篠崎さんが作業しながら答えてくれたことに伊吹くんはほっと胸をなでおろす。


タオルを渡してあげると軽く頭を下げた。


「教材研究部に連絡しないで、後回しのような気がしてホント嫌だねえ」