いとしのくまこさん

笑顔は絶やさず、姫川は続ける。


「確認テスト、実施することになったんですってねぇ。別に社にとってはいい試みかもしれないけど、社内の人間からすれば必要のない余計な仕事を増やしてくれちゃいましたねぇ」


「生徒たちが楽しんで勉強できる環境をつくるのが私たちの仕事なんじゃないの」


わたしが口をはさむ。


ざわついていた教材研究部は一瞬で静まりかえる。