伸びた腕をなぞるように、ゆっくりと顔をあげる。 スーツ姿の細身の若い男性が、店内の淡い明かりによって輪郭が浮かび上がっていた。 右手には携帯電話ぐらいの大きさのクマのマスコットを握って立っている。 一瞬で体内のアルコールが吹っ飛んだ。