「あ、いや…、なんでもない…。ばいばい」 あたしはそれだけ言って残りの階段をかけおりた。 あたしは走って昇降口について、急いで靴に履き替えようとしたけど、一旦止まって バックの中からチョコを取り出し、 赤尾くんの下駄箱の中に入れた。 もちろんのごとく、赤尾くんの下駄箱の中には2、3個チョコが入っていたけど。 あたしはその中と一緒に紛れ込ませて、 また走って家に帰った。