神社の前に行くと、あたしは固まってしまった。 だって、神社の前には赤尾くんと赤尾くんの友達の瑛汰(エイタ)くんがいたのだから。 「瑛汰くーん!」 留美が普段の声より少し高い声で言った。 「おー、留美」 瑛汰くんに留美が近づいて行った。 あたしはそのあとを追うように行くけど、足が鉛のように重い。 だって、赤尾くんがいるんだから。