何はともあれ、今日はツイてないと思った私には、『今日最高!』と思える大逆転な展開だ。
こうやって、2人しか居ない空間に居れるってだけで、私には最高の誕生日プレゼントだ。
ん……?2人だけ………。
2人………。
この空間、2人と言うことをよくよく考えると、
私の胸ははち切れそうなくらいバクバクと弾む。
どどどどうしよう……
しかし、彼が教室に入って、クラスメートが居たからと声を掛けるだろうか?
寧ろ、勇気を出して私から声掛けたとしても、彼は私を怪訝に思うかもしれない。
グルグルと悩んでいる内にも透真は教室に入ってくる。
私はとっさに書き終わった日誌を見下ろして、確認するふりをした。

