近くで女の顔を見ると
遠くから見た時よりも
女の瞳は大きかった。

「よし!これで大丈夫です!」

俺がありがとう、と言おうとすると
校門の方から声が聞こえた。

「花蓮ー!帰ろう」

男だった。
チッ…男いたのかよ。
は?何で俺はこんな事考えてんだ?

「じゃ私行きますねっ!お大事に!」

男の所に走って行ってしまった。
男のネクタイの色が違うから
上級生か…。

“花蓮”って言ったな…
花蓮はああゆう男が
タイプなんだな…

男は爽やか系で
遠くからでも分かるくらい
美男だった…

花蓮と男は
笑い合いながら行ってしまった。